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「Still Sick」百合漫画レビュー

  • 作者:灯
  • 巻数:1巻(2018/12/16現在)
  • 初版:2018年
  • 連載:マグシブ(一部無料公開)
  • 分類:GL、社会人

「灯」様作の百合漫画「Still Sick」のレビューもとい感想です。ネタバレあるかもしれないのでご注意ください。

心の柔らかいところに触れられるような、胸の奥が苦しくなりつつも大切な気持ちを思い出せるような、そんな作品です。上手く表現できないのが残念でならないですが。

物語の中心となるのは、ソフトウェアの開発業務の傍ら趣味で百合同人誌を描いている隠れオタク「清水真琴」と、彼女が参加する同人誌の即売会に唐突に現れた総務部の同僚「前川茜」の二人。真意の見えない前川に戸惑いながらも、ひた隠しにしてきた趣味を認められた嬉しさから段々と清水は前川に惹かれていきます。

親交を深める両者でしたが、同人誌の即売会に二人で参加したことをきっかけに、前川がかつてプロの漫画家として活躍していたことが明らかになりその関係は変化し始めます。

何と言いますか、面白いんですよ。それしか言えんのかって言われそうですが面白いです。夢破れた前川が百合同人への思いの丈を熱く語る清水に向ける寂しげな表情とか、原稿に向かう時の鬼気迫る表情とか、心揺さぶられるものがあります。

「三次元の女なんて好きになるわけない」と頑なに思っていた清水が心絆される過程も好きですね。恋って感じもありますけど、支えたいって気持ちが前面に出ているのが性格を表していて、素敵だなぁと。面倒見の良い姉御肌というところですかね。

さて、二人の関係性が一応ハッキリとしたところで1巻は幕引き、ラストの「私の初めて受け取ってください」の破壊力の前に悶えていますが、Web上での無料公開もありますので未読の方はいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

灯 ブレイドコミックス 2018/12/10