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「さよならローズガーデン」百合漫画レビュー

※この記事は1巻発売時に作成したものです。また、ネタバレが多少ありますのでご注意ください。

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  • 作者:毒田ペパ子
  • 巻数:1巻(2019/01/14現在)
  • 初版:2019年
  • 連載:MAGxiv
  • 分類:GL、近代、主従

概要

良家の令嬢と彼女のお付きのメイドとの主従百合物語。

現代にも増して同性愛への偏見が強かった時代に、女性への恋心を自覚しながらも家族が悪評に晒されることを恐れ打ち明けられずに悩む貴族の家の長女「アリス・ダグラス」と、そんな主の苦悩を受け止め癒やそうと寄り添うメイド「九條華子」との間に築かれていく特別な関係がとても美しい作品です。

連載はMAGxivにて、最新話を含めた一部がWebで無料公開されています。作者は「毒田ペパ子」先生で他の作品に「てんぴん」などがあります。

あらすじ

時は1900年イギリス、日本より渡英した元教師の華子は憧れの作家「ヴィクター・フランクス」に師事するべく連日出版社に通いつめていた。何度訪ねても門前払いされ途方に暮れる華子だったが、偶然同じ出版社を訪れていたアリスに拾われ彼女の屋敷でメイドとして働くことになる。

お付きのメイドとして少しずつ信頼関係を深めていたそんなある日、華子はアリスから頼み事をされる。それはヴィクターを紹介する代わりに自分を殺してほしいという到底受け入れることのできない願いだった。

感想

扉絵の圧倒的な尊さの前にページが中々進められない。主従百合尊い、尊すぎて辛い。圧倒的な描き込みによって生み出される作品のリアルな雰囲気に引き込まれました。

特に、メイド服のフリルとか、バラ園の花とか、メイド服のシワとか、アリスと華子のさらつやな髪とか、メイド服とか、スゴかったです。メイド服ってこんなに素晴らしいものだったんですねー。

絵もさることながら、後書きを読むと、ストーリーの方も当時の状況を踏まえて作られているみたいですね。そのせいもあってか、シリアスな感じでした。世間体が重要な貴族の世界で、どうにもならない想いに、胸が苦しくなります。辛い。

ただ、そんなままならない世界だからこそ華子の純粋な優しさが本当に光りますね。遠い異国の地から来た自分を受け入れてくれたアリスをメイドとして懸命に支え、強く温かく肯定し続けます。

震えながらしがみついてきたアリスに理由も訊かず「あなたが涙する時はいつでも私を呼んで、私はどんな時もあなたのお傍にいますから」って抱きしめ返す場面があったんですけど、何て深い愛なんでしょうか。あー、主従百合尊い。

是非とも、幸せになってほしい二人ですが、この先どうなるのでしょうか。気になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

毒田ペパ子 ブレイドコミックス 2019/1/10